カウンセラープロフィール
LGBT&SOGI相談室「three-S(スリーエス)」代表 井上のぶお

・1963年生まれ
・日本産業カウンセラー協会認定 産業カウンセラー
・国家資格キャリアコンサルタント
【1.性的マイノリティとしての私 】 私がゲイ(男性同性愛者)と自覚したのは1980年、高校2年生の時です。偶然書店でゲイ雑誌を見つけたことがきっかけ。インターネットの無い時代において、ゲイ雑誌は唯一と言って良い程の情報源でした。私は、あまり悩むこともなく自分のセクシュアリティを受け入れましたが、一方で「(自分のセクシュアリティを)理解してもらおうなどと期待してはいけない」「一人で生きていかなければならない」と17才ながらに強い覚悟を持ったことを覚えています。当時の時代背景が影響していたと思いますが、この「ねばならない」という考えが良くも悪くも私を縛ることになります。その後、20代、30代、40代と各年代ごとに、自身のセクシュアリティに由来するさまざまな苦しみを乗り越えてきました。そして還暦間近になった今、17歳の時の覚悟にもう一度向き合い、残された人生をどう生きようか考えました。その結果が「真に多様性のある社会の実現」という大きなゴールです。山登りにたとえると、山頂(ゴール)に向かう登山道はいろいろあります。人権活動という登山道、コミュニティの場という登山道などさまざまです。私は自分ができることとして、「今悩み苦しむ方々のケアをするとともに、情報発信によって理解を広げる」という登山道を選び、この相談室を立ち上げました。微力ではありますが、皆さまのお役に立てるよう頑張って参ります。
【2.職業人としての私 】 21年間大手学習塾(東証一部上場企業)に勤務。教室の責任者として、生徒一人ひとりに適した学習プランを提案した結果、担当教室過去最高の生徒数を達成することができました。この経験を通じ、相手の気持ちを受け止めながら話を聴くことの大切さを知ることができ、以降の仕事にも生かすことができたと思っています。 マネージャーを経て教務部門を担当し、重要なプロジェクトに参加。生徒の主体性を引き出す指導法の開発を担当します。当時勤務していた学習塾に来る生徒たちの多くは、母親に言われたから入塾したなど勉強に対する意欲が高いとは言えない生徒が多くいました。そのような生徒に知識を詰め込んでも定着はせず、勉強を嫌いになってしまうのです。いかに勉強に対する意欲を高め、自ら学習するかが、成績向上のポイントでした。この時に心理学に触れ興味を持ったことが、後にカウンセリングを学ぶきっかけになります。
【3.カウンセラーとしての私 】 仕事が大好きであった私ですが、いつの間にか過重労働に陥り典型的な過労うつによる休職を経験します。うつ病を克服し復職した経験から、「同じように苦しんでいる方を支援したい」という思いが芽生え、それがカウンセラーを目指すきっかけとなりました。また、メンタル不調についての理解が必ずしも進んでいない現実を肌で感じ、情報提供の必要性も感じていました。 学習塾勤務時代とカウンセラーとで共通することは、人の力を信じること。学習塾では子どもたちの力を信じ、その力と学ぶ意欲を引き出すことを実践していました。カウンセラーとしてはご相談者の力を信じ、対話を通じてその力を引き出すことを実践しています。一方で、カウンセリングを学ぶ中で気づいた事は、力を発揮したくてもできない状況や気持ちの時もあるという事。それを対話の中で解きほぐすことが必要だと感じています。学習塾ではこの部分が欠けていたように思います。まだまだ未熟ではありますが、皆さまが生き生きとした人生を送っていただきたいという気持ちを胸に、お役に立てるよう努力して参ります。






